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カスタム(自作)

Roger TroutmanやBigg Robbを始めとする様々なTalkboxerは、市販品だけでなくカスタムのTalkbox/トークボックスを所有しています。これは、オリジナリティーの追求なのかも知れません。ここでは、カスタム(自作)Talkbox/トークボックスの作り方を紹介します。最低限必要な物は、1.コンプレッションドライバ、2.コンデンサとコイル、3.各コネクタと接続するケーブル、4.チューブホルダー、5.チューブです。

1.コンプレッションドライバ

Talkboxerの中でリファレンスとされているのがElectro Voice社の1823M1824Mです。既に生産完了しており日本で入手するのは難しく、入手するなら海外しかないと思います。

リファレンスのElectro Voice社の1823Mと1824M
リファレンスのElectro Voice社の1823Mと1824M

しかしながら、最近でもMonacor社やPyle社などコンプレッションドライバを製造している会社が多数あります。最近のコンプレッションドライバは、高出力で周波数特性も非常に広くなっているので1823Mや1824Mに拘らなければこれらを使用するのが良いと思います。Talkbox/トークボックスでのコンプレッションドライバの必要条件は、広い周波数特性、原音忠実性、100W対応です。これらの必要条件は、併用するパワーアンプにも依存するのでマッチングする物をチョイスして下さい。コンプレッションドライバに関しては、こちらにも詳細を記述してあります。

2.コンデンサとコイル

コンプレッションドライバは、中高音域を出力する用途に製造されているため低周波数には対応していません。例えば、Electro Voice社の1823Mの周波数特性は400Hz〜10kHzです。このコンプレッションドライバに、シンセサイザーの低音(400Hz以下)を入力するとダメージを与えてしまいます。ダメージを与えないために、コンプレッションドライバとパワーアンプとの間に、コンデンサとコイル(ハイパスフィルタ)を接続して低周波数をカットすることが必要です。

しかしながら、コンデンサとコイルは特定の周波数以下をバッサリ切ることはできず、緩やかな傾斜で音量を下げて行きます。この傾斜の鋭さはdB/oct(デジベル・パー・オクターブ)で表示され、例えば400Hz以下をカットする場合、6dB/octなら1オクターブ(200Hz)で6dB音量を減衰、12dB/octなら1オクターブ(200Hz)で12dB音量を減衰の様に、数値が大きいほど鋭く低周波数をカットすることができるので、フルパワーでギリギリの低周波数までドライブする場合には数値が高い方法を導入して下さい。

各dB/octによる傾斜の違い
各dB/octによる傾斜の違い

コンデンサとコイルは、直列にコンデンサ1個を接続すると「6dB/octのハイパスフィルタ」として機能し、直列にコンデンサを1個接続し並列にコイルを1個接続すると「12dB/octのハイパスフィルタ」として機能します。更に、複数組み合わせるすることにより18dB/octや24dB/octなども構築することができます。ここでは、低コストで簡単な6dB/octの方法とコンプレッションドライバの許容量までフルパワーでドライブ可能な12dB/octの方法を紹介します。

6dB/octのハイパスフィルタを導入する場合:

6dB/oct
この場合には、直列にコンデンサを1個接続するだけなので低コストで簡単です。使用するコンプレッションドライバに適したコンデンサの容量の計算式は、C = 159000(160000)/(R x FC)です:

  • C = コンデンサーの容量
    (単位はμF/マイクロファラッド)
  • R = コンプレッションドライバのインピーダンス
    (単位はオーム)
  • Fc = カットオフ周波数(コンプレッションドライバの最低周波数)
    (単位はHz)

例えば、Electro Voice社の1823Mの場合には「159000 ÷ 8オーム ÷ 400Hz = 50μF」ですので、容量50μFのコンデンサを使用して下さい。しかしながら、6dB/octの方法は傾斜が緩やかなので保護と言う意味を込めてFcを500〜600Hzあたりに設定(容量40〜30μFのコンデンサを使用)した方が良いと思います。

12dB/octのハイパスフィルタを導入する場合:

12dB/oct
この場合には、直列にコンデンサを1個接続し並列にコイルを1個接続します。使用するコンプレッションドライバに適したコンデンサの容量の計算式は、C = 113000(112500)/(R x FC)です:

  • C = コンデンサーの容量
    (単位はμF/マイクロファラッド)
  • R = コンプレッションドライバのインピーダンス
    (単位はオーム)
  • Fc = カットオフ周波数(コンプレッションドライバの最低周波数)
    (単位はHz)

例えば、Electro Voice社の1823Mの場合には「113000 ÷ 8オーム ÷ 400Hz = 35μF」ですので、容量35μFのコンデンサを使用して下さい。

使用するコンプレッションドライバに適したコイルの容量の計算式は、L = 225 x R / FCです:

  • L = コイルの容量
    (単位はmH/ミリヘンリ)
  • R = コンプレッションドライバのインピーダンス
    (単位はオーム)
  • Fc = カットオフ周波数(コンプレッションドライバの最低周波数)
    (単位はHz)

例えば、Electro Voice社の1823Mの場合には「225 x 8オーム ÷ 400Hz = 4.5mH」ですので、容量4.5mHのコイルを使用して下さい。

この計算式を使用して東京の秋葉原、名古屋の大須、大阪の日本橋などにある電機パーツ店でコンデンサとコイルを入手することができます。Talkbox/トークボックスに適したコンデンサは無極性のフィルムコンデンサ、コイルは空芯タイプ型が適しています。

私の場合は、MundorfのMCapフィルムコンデンサ(容量:33μF/耐圧:400VDC)やMundorfのECap電解コンデンサ(容量:33μF/耐圧:100VDC)を使用しています。

オーディオ特性に優れたMundorf社のコンデンサ
オーディオ特性に優れたMundorf社のフィルム及び電解コンデンサ

コンデンサとコイルは、コンプレッションドライバへ許容範囲を超える低周波数をカットする用途に使用するだけなので、コンデンサとコイルではなくAcoustic Image社等のパワーアンプに装備されたハイパスフィルタや、市販されているクロスオーバーネットワークで代用することもできます。また、Talkbox/トークボックスで低音域をプレイしないのならばコンデンサとコイルは必要ありません。

3.各コネクタと接続するケーブル

東京の秋葉原、名古屋の大須、大阪の日本橋などにある電機パーツ店で入手することができます。最低限必要なのが、パワーアンプの出力端子とコンプレッションドライバの入力端子への接続です。私の場合は、Neutrikのメス端子(NJ3FC6)、Kimber Kableのスピーカーケーブル(4PR)、オーディオテクニカのファストン端子(TL250L)でパワーアンプとコンプレッションドライバを接続しています。

ファストン端子+電解コンデンサ+スピーカーケーブル+メス端子
ファストン端子+電解コンデンサ+スピーカーケーブル+メス端子

4.チューブホルダー

チューブホルダーは入手するのが困難で、Talkbox/トークボックスを自作する上でチューブホルダーが一番ネックになるかと思います。東京の秋葉原、名古屋の大須、大阪の日本橋などにある電機パーツ店やホームセンターで代用品となる物が見つかるかも知れません。チューブホルダーは、確実に密閉装着できないないと音漏れにより音圧の低下が生じます。また、音漏れにより無駄にボリュームを上げることでコンプレッションドライバへの負荷も生じます。GF WORKSのこれまでのノウハウを凝縮しGolden Throat Iのチューブホルダーを完全複製したGF WORKS監修のチューブホルダーを数量限定で販売しています。

GF WORKS監修のチューブホルダーは、市販パーツの改造品ではなく完全オーダーメイド(NC旋盤による自動加工と仕上げ/ローレットは手作業)による信頼の日本製です。コンプレッションドライバは強い磁気を帯びているので、磁気による影響を考慮し単価の安い鉄製ではなくGolden Throat Iのチューブホルダーと同じアルミ素材を採用しました。また、脱着の利便性も考慮しコストがかかるローレット(滑り止めの模様)も完全に複製しています。

GF WORKS監修のチューブホルダーに関しては、こちらに詳細を記述してあります。

GF WORKS監修のチューブホルダー
GF WORKS監修のチューブホルダー

5.チューブ

ホームセンターや東急ハンズで代用品となるチューブを入手することができます。もちろん、併用するチューブホルダーの口径と同じ口径である必要があります。または、Wild Media Systemsの直販サイトで3本セットのチューブを購入することができます。チューブに関しては、こちらにも詳細を記述してあります。

様々なチューブ(Wild Media Systems付属品、Golden Throat付属品、Banshee付属品)
様々なチューブ(Wild Media Systems付属品、Golden Throat付属品、Banshee付属品)

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